『オレの名を忘れるな オレは佐治安人(さじあんと)だ!!!』
『覚えとけよ オレの名は佐治安人(さじやすと)だ!!!』
(どっちだよ)
バトル漫画をはじめ、人気漫画にはライバルが存在するのが多いところ、将太の寿司においても将太と切磋琢磨する「佐治安人」というキャラが存在する。
初登場時のライバルキャラというものは、登場時は完全な敵キャラという立ち位置で、次第に主人公と切磋琢磨する良いポジションに収まっていくことが多いが、佐治安人もその王道パターンである。
しかし、佐治の場合はそのバージョンアップが非常に極端、かつ名前の呼び名が安定しないのが特徴である。
###佐治安人の概要 将太の修行先である鳳寿司の先輩職人で、将太が修行に訪れた際は5年目(まだツケ場に立っていない)というキャリア。
主要キャラのくせに、読み方が「さじやすと」なのか、「さじあんと」なのか終始不安定な人。
作中では、よもや本人の口から
「オレの名を忘れるな オレは佐治安人(さじあんと)だ!!!」とか
「覚えとけよ オレの名は佐治安人(さじやすと)だ!!!」というセリフを吐き、読者を困惑させている。
シンコ君によれば、あだ名が「サージェント」とのことだったので「さじあんと」が正しいのでは?と思わせつつ、先輩職人は大体「安(やす)」と呼んでいた。
本人ですら上述のセリフを吐くほどなので、同僚もそれぞれの呼び名に対応できるあだ名を考えていてくれたに違いない。
因みに、初期は「あんと」、中盤は「やすと」、終盤では再び「あんと」となっている。
新人寿司職人コンクールの出場を懸けた将太との勝負に負けた後は、全国の寿司屋で修行を積み、京都府代表として全国大会の決勝戦で将太との再戦を果たす、ボスキャラにまで昇華する。
初期バージョン(さじあんと)
鳳寿司では後輩のシンコ君をいびり、更に新人の将太にも終始威圧的な態度を取るという、小物臭溢れる人物であった。
そして先輩という立場にもかかわらず、仕込み等の仕事も全く教えてくれない。
「仕事は目で盗め」というのが鳳寿司のポリシーのようであったが、佐治はわざわざ酢飯の合わせ酢も自分の部屋で行ったりと、そもそも見せる気ゼロという有様であった。
しかも、暴言・暴力だけでなく、将太の恋人の手紙をこっそり破り捨てるといった陰湿な嫌がらせ(犯罪行為)も行っており、人としてなかなか終わっているキャラであった。
将太たちに向かってパワハラ発言をするときの、上唇をひん剥いた表情が実に腹立たしいことで定評がある(他の悪役も似た表情をすることが多い)。
しかし、新人寿司職人コンクールの出場枠を将太と争う中で、何か急に「実は努力家」「努力の天才」という評価を受けるようになる。
結果、将太との勝負には負けてしまうものの、後述のようなバージョンアップを果たす。
中期バージョン(さじやすと)
鳳寿司を飛び出した後は修行に明け暮れ、どんな手口を使ったのかは不明だが、京都府代表として新人寿司職人コンクールの全国大会へ出場し、予選では将太を圧倒する。
全国での修行を通じ、初期の猿顔とは似ても似つかぬ精悍な顔つきとなっており、性格も気の良い兄ちゃんキャラとなっている。
個人的には、この中期バージョンが一番バランスが取れていて好きである。
しかし、鳳寿司を出てからコンクールの京都代表になるという時系列を考えると、あまり修行期間が無かったような…。
鳳寿司にいた時点で、職人としての実力は相当なものであったのだろう。ツケ場で寿司は握ってなかったけど。
後期バージョン(さじあんと)
既に全国の寿司屋での修行を行い、バージョンアップ済の佐治であったが、更にどこかの寺で謎の座禅を行うという強化イベントがある。
なぜ座禅なのかは全くもって分からないが、容貌はガリガリに痩せ、そしてお粥の中に入った塩の粒の数を当ててしまうほどの「絶対味覚」を習得する。
中期と比べて性格もクセが強めとなっており、佐治のためにエビの鮮度を保つための水槽を持ってきた将太に対して「●すぞ」と凄んでみたり、決勝では将太に対する勝利への執念を隠さなかったりと、初期とは違うベクトルでヤバメな人へと変貌を遂げている。
とはいえ、決勝で将太に負けたときは素直に将太の勝利を讃えたりしているので、初期に比べれば大分マシである。
佐治まとめ
美味しんぼの海原雄山も、初期は暴君だったが後半になるにつれ聖人化しているのだが、そちらは話が進むにつれ徐々に変わっていく。
一方、佐治は上記イベントを通じて見た目や性格が明確に変わっており、分かりやすい2段階の変身(フリーザより1回少ない)を遂げている点が特徴である。
なお、どのバージョンでも怒りの顔芸を披露してくれる点は共通している。
最終的には鳳寿司の親方まで上り詰めた上にちゃっかり人格者ポジションに収まっているものの、修行時代に将太の彼女の手紙を破棄していた件については、ちゃんと詫びの一つでも入れてもらいたい所である。