鮎の天ぷらを美味しそうに食べる老人

『山岡さんの鮎はカスや。』

美味しんぼの良心のようなポジションに収まりつつも、唐突に上記の心無いセリフを吐くことで強烈なインパクトを残した京極さんを紹介したい。

京極さん概要

京極万太郎(美味しんぼでは「京極さん」と呼ばれることが多い)は高知県四万十出身の商人であり、億万長者。

山岡とは、東西新聞社にルノワールを貸し出そうとした件からの付き合いである。

初対面のときは、山岡から「ケツの穴の小さいじいさん」呼ばわりされ、激高するという最悪の出会いとなってしまう。

しかし、その後は食を通じて心が通じ合い、以降は山岡の良き理解者として美味しんぼを盛り上げるキャラクターとなる。

作中では、いち早く山岡を「海原雄山の息子」と看過した人物でもある。

京極さんの味覚が鋭すぎ

京極さんは究極のメニュー対至高のメニューの審査委員の一人を務めているだけあって、鋭敏な味覚の持ち主である。

しかし、その精度がずば抜けており、

  • 白米を一口味わうだけで産地から品種まで当ててしまう
  • 豆腐の味噌汁を味わうと、味噌、カツオ節、豆腐の素性を分析
  • イワシの丸干しにかぶりつき、土佐の丸干しであることを判別
  • 鮎の天ぷらを食べて、四万十川で採れた鮎であることに気付く
  • 刺身を食べると、紙塩をしたことはおろか、使われていた和紙が自分の生まれ故郷である楮の香りだと見破ってしまう

米相場で財をなしたことから食に精通しているとはいえ、味覚の鋭さは雄山や山岡にも全く引けを取らないのではないだろうか。

山岡の鮎カス事件

変人がひしめく美味しんぼでは常識人寄りの京極さんだが、たまに乱心することもあり、鮎の天ぷらが最たるものである。

あるとき、山岡と雄山が競って京極さんに最高の鮎の天ぷらを提供するというエピソードがあった。

先攻は山岡の鮎で、皆の反応も上々。

しかし、残念ながら先行山岡は大体負けフラグである
※雄山の場合はこの限りではない

京極さんは雄山の天ぷらを口にすると、これまでの態度を豹変させる。

鮎を口に咥えつつ、涙腺を崩壊させながら、京極さんの口からはかの有名なセリフが飛び出す。

『なんちゅうもんを食わせてくれたんや…なんちゅうもんを…』

『これに比べると山岡さんの鮎はカスや。』

なんか勝手にスイッチが入って号泣&カス発言をする姿に、山岡たちは驚きを隠せない。

将太の寿司の審査官たちなら、旨い寿司を食べて号泣するリアクションは日常茶飯事なのだが、美味しんぼではそこまでではない。

しかし、ご馳走になる身分でありながら、京極さん言い過ぎじゃないか、とは誰もが思うところである。

そして雄山が山岡を罵っている間、山岡は悔しがり、周りが固唾を飲む最中、京極さんは空気を読まずに一人鮎の天ぷらに舌鼓を打つ有様である。

アニメ版では山岡の鮎はカスではない

「この回の京極さんは人でなし」という批評が多かったのか、アニメ版京極さんは大分マイルドになっており、「山岡はんのとは比べ物にならん」という言い回しに代わっているほか、「山岡はんの鮎も十分うまかったですよ。すまんことでした、折角ご馳走してもろたんに。」とナイスなフォローが入っている。

またアニメ版でも号泣するが、原作と異なり鼻水までは流していないという微妙な違いもある。

京極さんのキャラ的にはアニメ版の方がよりしっくりくる展開ではあるが、鮎カスのインパクトは得られなかったであろう。

京極さんまとめ

以上のように、たまに荒ぶることはあれど、山岡達を陰ながらサポートする準レギュラーキャラである。

なお、裏情報を集めるのはお手の物のようで、東西新聞社の危機が生じたときも電話一本で重要な情報を入手したりと、決してただの善人でもなく、何かと話に絡めやすい便利な金持ちキャラとして美味しんぼを盛り上げてくれる。

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