少年マガジンで連載されていた『将太の寿司』は、主人公の関口将太が、ライバルの笹寿司の嫌がらせをはじめ、様々な苦難に直面しながらも、寿司職人として成長していく物語である。
将太は修行先の鳳寿司を代表して新人寿司職人コンクールに出場し、幾多の強敵をなぎ倒して東京大会での優勝を果たす。
更に、全国大会へ駒を進めていく中、様々なライバル達がその行く手を阻む。
その中の一人が大年寺三郎太である。
大年寺三郎太とは?
宮城県代表として、全国新人寿司職人コンクールに登場。
流れの寿司職人であり、その技量の高さから「東北の竜」「幻の寿司職人」といった二つ名を持つ。
流れの職人とはいえ、客商売をしているにも関わらず「幻」とかいう二つ名が付いていて良いのだろうか。
どこで修行を積んできたのか?など、詳細な経歴は不明。
年齢は、初登場時で27歳。実に屈強な面構えである。
これのどこが新人なんだ?と思うが、一応店で勤めた期間が短いからコンクールの出場資格は持っていた模様。
まあ、この新人コンクール自体、新人っぽい職人はほぼほぼいないのだが・・・。
大年寺三郎太の人物像
強面の顔に筋骨隆々とした体格を有しており、寿司職人には必要ない戦闘力だけで言えば作中最強と思われる。
一方、強面に似合わず知性も備えており、外国人に寿司を振る舞うときは流暢な英語も使いこなす。
また、将太のライバルはクズキャラが多い中、珍しく人格者である。
職人としての腕も卓越しており、将太には何度も煮え湯を飲ませている。
最終的には全国大会で将太に敗れるものの、読者には強い印象をを残したに違いない。
超人エピソード
その腕力を生かし、巨大な本マグロを一人で解体するのは朝飯前。
作中では、以下のような人間離れした活躍を見せる。
早握り対決で、手を増やす
大年寺は、全国寿司コンクールで「千手握り」なる技を披露する。
あまりに高速かつ正確な動作のため、あまりに高速で正確な動作から、その残像によって手が複数本生えたかに見えるという離れ業である。
ドラゴンボールの少年期の孫悟空も、天津飯相手に同様の技を披露していたが、ドラゴンボールはバトル漫画である。
方や、こちらは寿司漫画である。普通、寿司漫画で手を生やす必要は無い。
師匠から受け継いだ究極奥義らしいが、その師とやらが誰なのかは結局不明。
なお、究極奥義はこれ以降出ない模様。
電車に轢かれた翌日に大会出場
笹寿司の息の掛かった人間の策略により駅のホームから転落し、電車に轢かれてしまい、その後入院することとなる(死んでないだけでも凄いが)。
しかし病院では驚異の回復力を見せ、翌日には本調子ではないものの試合に出場。
アンキモ寿司を審査員に披露し、笹寿司四包丁の一人(こいつも無駄にガタイが良い)に対して見事勝ちを収める。
35kmを余裕で完走+飛び降りパフォーマンス
対決前に、三田から明石までの35kmの道程を、調理白衣のまま走り切る。
しかも汗一つかかずに。
大年寺は別に運賃を浮かすために走っていたわけではなく、自身の腰に着けた熟れ鮨に振動を与え、寿司を完成させるのが目的だった。
・・・ということなので、走った理由は百歩譲って分からなくもないが、何故か車道で車間を駆け抜けるルートを選択。
そしてそのままの勢いで、対決会場へはプラネタリウムの屋根の上から飛び降りて登場。
『大年寺三郎太・・・・見参!!!』
ギャラリーも思わず見上げ、「わ・・・・うわあああ」とリアクション。
そりゃそうだ。
前述の通り、この前の試合では電車に轢かれていたはずなのだが、何とも凄まじい治癒力である。
真冬の海に飛び込みマダコを捕獲
崖の上からマダコの群れを確認したかと思うと、真冬の海にふんどし一丁で飛び込み、そのうち一匹を素手で捕らえる。
将太達も、「え・・・えぇ!?」と驚きを隠せない模様。
その後、審査員に体をタオルで拭くことを促されるも、何と闘気で体の水分を蒸発させてしまう。
出てくる漫画を間違えている気がしなくもないが、闘気を出せる寿司職人は、恐らく大年寺ぐらいのものだろう。
その後、別の対決ではウツボも海中の格闘でサクッと仕留めて寿司に仕上げている。
大年寺まとめ
将太の寿司は、
- 将太の彼女から届いた手紙を勝手に破棄する人
- 将太の手を車のドアで潰そうとする人
- 腐った牡蠣を客に無理やり食べさせようとする人
- アサクサノリにガソリン撒いて火をつけてしまう人
など、イリーガルなキャラ達の宝庫である。
そんな中、身体的には規格外だが、勝負自体は正々堂々としたものであった実力派の大年寺は、結構貴重なキャラだったと思う。
また将太に敗北した後も、その力でバックアップするのも頼もしい。
例えば、決勝の課題で将太が嵐によりシブダイを取るための船を出せずにいると、突然海から手漕ぎボートを漕いできて、「さあ乗れ関口将太!」と手を差し伸べるのである。
大年寺なら大時化の海に投げ出されても生還しそうだが、手漕ぎの舟に乗る将太は命懸けだっただろう。
というわけで、大年寺は心技体揃った最強クラスの寿司職人であることがお分かりいただけたかと思う。