『オレの手で貴様の全てを壊してやる・・!!!』
この漫画は物語の大半を新人寿司職人コンクールに費やすという少年誌ならではのストーリーとなっているが、そんなコンクールの全国大会決勝は4人で競う形式となっている。
もちろん将太は4人のうちの一人なのだが、更に元兄弟子の佐治安人、ポッと出の高田早苗(2026年時点の現首相と一字違いだが、元プロボクサーの九州男児)と共に名を連ねるのが、ここで紹介する「切島傀」である。
寿司対決にも関わらず冒頭のような物騒な発言をすることから、少なくとも良い人でないことだけはお分かりいただけるだろう。
将太の寿司には数多のクズキャラが登場するが、切島傀は彼らとはまた別のベクトルでヤバメな寿司職人なのである。
切島傀概要
額に傷を持つ謎の男として、将太が敵対する笹寿司が大金をはたいて送り込んだ刺客として登場。
全国大会の1回戦では将太とは別ブロックであり、「スゲー余裕で予選を満点通過した凄腕寿司職人」として、シルエットで紹介されていた。
このように得体の知しれないミステリアスな登場であったが、大会が進むにつれてその出自が明らかになっていき、何と彼は寿司の過酷な修行で色々あった結果、自分のことを兄だと思う二重人格者ということが判明した。
何を言っているのか理解できないと思うが、仕方ない。
だってそう説明されているのだから。
ちなみに、本当の本名は切島由太。
傀という怖そうな名前とは打って変わって、至って普通の名前である。
由太人格モードと傀人格モードとでは見た目が全く異なっており、また傀モードのと時だけ額に傷が浮かび上がるという仕様。どういう理屈だろうか。
瞬殺鮪とかいう奥義
切島傀は「針麻酔」なる技を得意技としている。
これは、魚の特定のツボに針を刺して仮死状態にし、鮮度を極限まで保つ技術である(一応実在の手法であるが、漫画ではかなり誇張されているらしい)。
そんな針麻酔を鮪にもやってしまうのが、切島家に代々伝わる奥義「瞬殺鮪(しゅんさつしび)」である。
これは、水揚げされた鮪に針を刺すのではなく、何と自ら海に飛び込んで泳いでいる鮪にダイレクトで針を刺すとかいうトンデモ技である。
しかも、使用するのは裁縫で使うような小さな針。
この瞬殺鮪は兄が亡くなるきっかけとなった因縁の奥義であり、作中でもこの技を披露し、外国人相手にでっかい鮪の活け造りを提供する。
しかし、Web上では「鮪は締めてから1週間位寝かさないと旨味が無い。瞬殺鮪とか絶対まずいだろ」と冷静に酷評される声が多く見受けられる。
これでは、命を賭して荒波にダイブする切島傀が報われない。
そういえばタコを捕まえるために真冬の海に飛び込んだ寿司職人もいたが、彼なら難なく習得してしまいそうである。
少年マガジンで連載されていた『将太の寿司』は、主人公の関口将太が、ライバルの笹寿司の嫌がらせをはじめ、様々な苦難に直面しながらも、寿司職人...
切島傀の悪行
切島傀、というか切島由太がやった悪事は以下の通り。
- アサクサノリの養殖場にガソリンをぶち撒けて燃やす
- 人間国宝の皿を割る
- 切島傀の技術の秘密を探ろうとした寿司屋のおじさんをボコボコにする
数こそ少ないものの、器物損壊罪や建造物等以外放火罪などに問われること間違いない重罪を行っているあたりのポイントが高い。
アサクサノリを燃やしたときは「普通じゃねぇ・・・・」と言われているが、残念ながら将太の寿司では普通の寿司職人を探すほうが難しい。
しかも残念なことに、これらの悪事を働いた課題では勝利を収めることができていない。
少年誌の展開上、正義が勝つ方式にしないといけなかったのかもしれないが。
戦績はいまいち
全国大会1回戦こそ、将太や佐治を超える点数を叩き出す謎の男としてラスボスさながらに登場するが、決勝戦での戦績は芳しくない。
計8つの課題が出されたうち、切島傀が勝利したのはたったの1つ。
急ごしらえのキャラである高田早苗と同じである。
駅弁勝負では高校生受けを狙って洋風弁当を作ったり、それなのに最下位になったりと、意外と俗っぽいところも見られ、「何て冷たい目をした男だ」と言われていた初登場から比べると、ラスボス感は消え失せてしまっている。
切島傀まとめ
複雑な背景を持ち、麻酔針という技も持っていながら、どうにも活躍には恵まれなかった切島傀たが、最終的には元の人格を取り戻し、目元が将太そっくりな幼馴染の女の子と人生をやり直すに至る。
どんな悪役であっても過去の所業の罪には問われずに改心するのは将太の寿司のお約束である(もちろん出頭もしない)。
警察仕事しろ!